呑んでみた

これはメロンの上澄みである|新政 No6 G-type

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ネタ切れでとうとうまったくメロンと関係ないもの出してきやがった!と思われるかもしれないが、そうではない。

私が日本酒にハマったきっかけは何を隠そうメロンだからだ。

それまで私にとって日本酒とは酔うための武器でしかなかったが、あるときを境にその認識は変わった。

当時は無知だったので何の銘柄かは覚えていないけど、たしか何か結構いいお酒の生酒だったかな?

元々お酒は好きで種類問わずに飲むため、このときもいい日本酒かあ~うぇ〜い・・・ぐらいのノリで美味しくいただこうとしたが、一口含んだところで自分の舌を疑った。

ん?これはメロンの上澄みではないか。

生酒の酸味とメロンの酸味がとても似ていると感じたのである。

当然厳密に言うと全然違うが、酔っ払った状態の味覚ということも相まって私にはメロンの上澄みのように思えた。

それ以降、事あるごとに日本酒が置いてある店では「生酒」の文字を探すようになった。

・・・

というのがきっかけである。

そもそも日本酒の味や香りを紹介する場合に「メロンのような~~」と書かれていることが多いのだ。私の眼は「メロン」という文字に反応するように出来ているので間違いない。

のちに、必ず生酒である必要はないということに気づくのだが、火入れより生酒の方が当然よりフレッシュなのでメロンのような果実に似た感覚が強いのだと思う。

そこから私の「メロンに近い日本酒探しの旅」が始まった。もちろんすべての日本酒がメロンに近いわけでは決してないので、それを探求していくのは非常に楽しい。

そんな目線で、美味しい日本酒も本サイトで紹介していきたいと思っている。

メロンに近いということはつまり美味しいということなので、別にメロンを感じたくなくても十分一飲の価値はあると思える日本酒を紹介していきたい。というかメロンらしさは私が勝手に求めているだけなので、これを読んでくださった人は普通に美味しい日本酒として楽しんで頂ければいいのだと思う。

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メロンに近いということはフルーティーで飲みやすいお酒ということでもある。いわゆる日本酒が苦手な人にとっての「うっ、お酒感が強い・・・」という感覚は比較的薄いと思う。

日本酒をあまり飲んだことのない人に取っても絶対にとっつきやすいと思うので、日本酒を好きになってもらうきっかけになれば尚うれしい。(実生活で紹介した経験多数)

・・・

このサイトに日本酒を掲載する所信表明が随分長くなってしまったがつまりはそういうことである。

そしてまず最初に紹介したいのは新政。私が一番好きな日本酒の銘柄だ。

どれも実にメロン的なのだけど、一番メロン的なのはNo6という銘柄のG-typeかと思っている。

紹介しておきながらアレなのだが、このG-typeというのはたぶんめったにお目にかかれない。実際私が飲んだことがあるのも、よく行かせて頂いている「新政をいっぱい置いてあるお店」でしかない。

でもこのG-typeが最もメロン的だったので本サイトの日本酒記事第1号にふさわしいと思い記録としてここに残しておきたいので書いているが、同じNo6のS-type、R-typeであれば酒屋でもちょいちょい見かけるので(限られた酒屋だが)、購入することも出来るし良い日本酒を扱う飲食店にもそこそこの割合で置いてある。

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でもやっぱりG-typeがほんの少しだけどNo6の中では一番メロンに近いと思う。

飲んだときはただひたすら他の新政と同時に一緒に飲みまくっていたのでそのときに細かい情報は知らなかったが、あとになって調べてみるとこのG-typeの紹介文にも「仕込み水を少なく削減した、かなりエキス分の多い甘口の~~」とあったので、そこにメロンを感じた私の舌もそこそこ優秀なのではなかろうか。

次にお目にかかるまで、味をしっかりと記憶しておきたい。

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